特別寄稿⚡️私の愛したデヴィッド・ボウイ

新潟出身のボウイファン代表として、埼玉から 『ジギー・スターダスト』上映リクエストをくれた@Akemiさん。長年にわたるBowie遍歴とそのコアッぷりには、実行委員会一同敬服しています。新しいグッズが出るたびに寺田倉庫を訪れ、ほぼ全てのBowie関連イベントに足を運ぶ彼女が馴れ初め?や感謝の気持ちを語ります。


    @Akemi

あなたにとってデヴィッド・ボウイとは?

★DAVID BOWIE is
an eternal strange character.(永遠の変わり者)

★一番好きなデヴィッド・ボウイのアルバム・楽曲
(どうしても1つだけは選べないため文末に記載します/汗)

★Message
(1行では伝えきれないため文末に記載します/汗)


「異端を恐れず」

それは今に至る私の生き方であり、 Bowieさんから教えて貰ったことであると自負しております。引かれたレールを外れることなく普通に生きていくことに疑問を感じモヤモヤしていた中、Bowieさんの音楽・ファッション・生き方と出会ってからは・・普通じゃつまらない!変わり者でもいいんだ!と「Hang On To Yourself」=君の意志のままにならぬ(笑)、自分の意志のままにどんどん変わっていく自分がいました。


そんなBowieさんとの馴れ初めですが(笑)、まずはNHKの「ヤング・ミュージック・ショー」で観た’78年来日公演のBowieさん。しかし同じ「ヤング・ミュージック・ショー」で放送されたBay City RollersKISS に比べて地味だなぁ〜と、自分の中に残るものはなく・・。

しかしまあ、何と浅はかな小学生だったのだろうかと今でも大後悔。あの時のBowieさんの素晴らしさに気が付くことが出来なかったなんて・・まだまだ子供だったんだなと。後々ズシンと重くのし掛かるオープニング曲の「Warszawa」、そして「HEROES」。

その「ヤング・ミュージック・ショー」放送から数年後、少しだけ大人になった女子高生の私は 戦メリ & Let’s DanceでのBowie旋風に見事なまでに乗っかりどんどんBowieさんにハマっていくのでした。更にはどんどん遡り、遂には 「Ziggy」 という、とんでもないRock Starに本気で恋をしてしまったのであります。

glam rock時代のBowieさんのスゴさは既にご承知かと思うので、ここでは敢えて書かないでおきます。当時、Bowie旋風に乗っかりそのまま追うことをやめてしまうか、私のように過去作品に遡り昔のBowieさんにハマっていくかという2パターンあったように思います(私の周りでの話しですが)。


旧譜集めには一苦労、何せ高校生には高嶺の花=LPレコードでしたので・・。なのでLPレコードを買えるまでは貸しレコード(懐)も利用していました。バイト代やお年玉で少しずつ買い集め、次はどのアルバムを買おうか考えている時間も至福の時、そして学校から帰宅後〜寝るまでBowieさんの音楽を聴いていた日々を、今この文章を書きながら懐かしく思い出しております。

LPレコードには訳詞なる親切なモノはまだ殆ど付属されておらず、どうしても詞の意味を知りたいと感じた曲はノートの真ん中に線を引き、左側には歌詞を書いて、右側には英語の辞書をフル活用して調べた意味を書いたりもしていました。そこまで真剣に詞の意味を必死に考え知りたかったのは、後にも先にもBowieさんだけ。一部の曲ですが、訳詞を書いてくれた北沢杏里さんの「デビッド・ボウイ詩集」は本当にバイブルのような1冊でした。

兄が70年代〜買っていた MUSIC LIFE や 音楽専科 を読み漁り、Let’s Dance以前の記事や写真掲載の号を拝借したりも(笑)
それでも足らず昔のBowieさんが載っている書籍のバックナンバー取寄せや、洋書もチェックして購入したり(音楽雑誌に毎号通販広告を出していた西新宿のSHOP)、それらが手に入った時の喜びといったらもう(笑)

遂には動くZiggyが観たい!との欲求が強くなり、タイミング良く奇跡のジギー・スターダスト映画上映(残念ながら観に行けず・・住まいの地域で上映がなかったのか、行けなかったのかは定かではなく)、その後比較的すぐにビデオソフトが発売となり、念願が叶う日が訪れるのでした(もしかしたらビデオ発売が先で、日本での映画公開のほうが後だったかも・・記憶が曖昧ですみません)。


当時我が家のビデオはベータ、LPレコードを買いに良く行っていた長岡市のレコード店に(両換屋さん)ちょうどベータの「デビッド・ボウイ イン ジギー・スターダスト」のビデオソフトが置いてあり狂喜乱舞!(余談ですが長岡市のツモリレコードさんにも良く行っていました) でもLPレコードよりも更に高嶺の花=ビデオソフトはすぐには買えず、いつか必ずと野望を抱きながら(!)何度か両換屋さんへチェックをしに行っていました(笑)

そしてバイト代とお年玉を握りしめてワクワクしながらバスに乗り、ドキドキして購入。帰った早々、震える手でビデオデッキへ投入。初めて観た動くZiggyは・・観終わった後暫く呆然となっていましたね。

寛斎さんの衣装を着て歌って動いている姿、Mick Ronsonとの妖しく美しい絡み、男性がこんなに美しくていいのか!?等々、とにかく頭の中も心の中もその日から更にZiggyのコトで一杯に。

そして名曲「Time」では・・自然と出てしまった涙。この曲でみせる表情・・この世の中、いや宇宙で1番美しい姿だと真剣に思いました。今だこのLIVEでの「Time」を超える曲には出会えていないですね。

本当は1曲ずつ解説したいのですが、大変な文字数になる為断念します(涙)あとはこのLIVEでは観客の陶酔ぶりに驚いたモノです。自分もあの空間にいたら・・どうなってしまうのかと良く想像していました(笑)ビデオを観て陶酔しちゃうくらいだから・・。


男性がメイク、スカートなんて・・普通じゃない!と、ずっと言われていたBowieさん。
でもそんな普通じゃないBowieさんの曲や生き方が、普通の考え・生き方・ファッション等に疑問を感じていた自分に普通じゃなくても大丈夫、変わり者でもいいんだよ!と教えてくれたように思います。

Bowieさんから枝を伸ばして(?)、その後 Hard Rock/Heavy Metal にドップリ浸かる年月を過ごし、更に輪を掛けて変容を遂げるのでした(Bowieさんみたいに魅せられし変容なら良いのですが/笑)。

その間、Bowieさんから少し離れてしまった時期もありました。でもそんな時期でも、どこか奥深いところにBowieさんはいてくれて気持ちが凹んだり悩んだりした時にはやはりBowieさんを聴いたり観たりしていて。

LIVEに行けば大好きな曲の数々を聴けて良かった〜と感動して・・。またいつか来日したら必ず行こう!って思っていたのに・・。そして突然★になってしまった・・。

その時の気持ち、そして★になってから1年後の気持ちを Bowieさん考察サイト STRANGE FASCINATION へ追悼メッセージを寄せておりました。その追悼メッセージをここに引用させて頂き締めくくりたいと思います(Bowieさん考察サイトの管理人様には引用する旨連絡済です/今も追悼メッセージを書込み&閲覧出来ることに感謝致します)。


Akemiさん 20160125 23:51

Bowieさんの突然の訃報から2週間・・その現実をなかなか受け入れられずの自分がいました。Ozzyの追悼コメントが正に自分の気持ちと一緒、永遠に生きるって思っていたから、まさかこのような時がくるなんて考えてもいなかった・・。そして自らの意思ではBowieさんの音楽を聴いたり、映像やパンフ・写真集をみたりするコトが出来なかった・・それをしたら抑えているものが崩れてしまうような気がして・・。でもずっとアタマの中ではBowieさんの音楽が流れ続けていて、おとといからようやく自分なりの追悼として音楽を聴いて映像を観て大昔に西新宿で買ったブロマイドを飾って・・そして昨夜は新宿に特別上映の「David Bowie is」を観に行ってきました。
訃報から聴かずに抑えていたBowieさんの音楽・・でも泣き崩れてもいい、自分の感情を溢れ出させてもいいじゃないか!と切り替えて最初に聴きたいと思ったのが「Rock’n Roll With Me」・・これからもずっとBowieさんと一緒にRockしていきたい気持ちからなのかな・・(涙)
実家にアナログレコード、ポスターや洋書等をたくさん置いてきたので帰省時にはそれらに会ってきたい(笑)と思います。
立ち直るまでにはもう少し時間が必要ですが、私なりの追悼でBowieさんを偲びたいと思います。
今ここで自分の気持ちを素直に書いたコトで、また少し前に進めたような気がします。このような追悼メッセージを書ける場を設けて頂き感謝致します。ありがとうございました。
R.I.P. David Bowie…

Akemiさん 20170110 12:45

あの日から1年が経ちました・・今もこの追悼メッセージを書込み&閲覧出来るコトに感謝致します。管理人様、ありがとうございます。
8日〜始まった回顧展「David Bowie is」。
8日と9日に行って来ました。
誕生日と、そして命日の前日・・回顧展を体験しての思いはたくさんあり、自分でもまだ気持ちの整理が出来ていない状態にあります。
なのでDavid Bowie is・・に続く言葉もまだ見付からないままです。
でもハッキリしているのは、今でもこんなにBowieさんを忘れないで愛してくれている人がたくさんいるコトが本当に嬉しい、そしてこれからもずっとBowieさんは生き続けてくれると、この数日間で再確認出来たというコトです。
回顧展を体験、そして命日である本日・・もっと自分の気持ちを整理して書ければよいのですが、今この瞬間の気持ちを率直に書き連ねてしまいました。
また是非書込み&閲覧をさせて頂きたいと思います。
Bowie… Rock ’n’ Roll With You… Forever!!


西新宿にあったROCK SHOPへ来店し、少しずつ集めたポストカードサイズのブロマイド。数えたらピッタリ50枚ありました。変容を繰り返すBowieさん、それをちゃんと年代別にファイルしてあるこだわりぶり(笑)その西新宿のROCK SHOPは既にありませんが、毎回ワクワクしながら楽しく来店していたのは大切な思い出です。

先日帰省した際に実家の押入れをガサ入れ、とりあえず読みたい4冊のみを何とか発見(汗)特に「神話の裏側」・・当時何日掛けて読破したのかってくらいのボリューム!!

ビデオソフト(ベータ)は実家にありますが、最初に発売されていたタイプの「ジギー・スターダスト」(LD)は現在も手元に置いてあります。今はDVDになり価格も安く手に入りますが、当時は高嶺の花のビデオソフト&LDなのでした(ビデオソフトは¥14800)。自宅でゆっくりDVD鑑賞も勿論良いのですが、映画館の大スクリーンで観ると更に素晴らしさが伝わるLIVEだと思います。新潟で上映されることを願いつつ・・。


★好きな楽曲(何とか5曲に絞りました/汗)

All The Madmen」(from album:The Man Who Sold The World)

Quicksand」(from album:Hunky Dory)

Time」(from album:Aladdin Sane)

Rock ’n’ Roll With Me」(from album:Diamond Dogs)

Up The Hill Backwards」(from album:Scary Monsters )

★Message
Bowieさんの回顧展は自分自身を回顧するモノでもありました。

あの空間に行くと私がBowieさんに出会い、真剣に恋をして(!)、一生懸命彼を知ろうとして、多方面に影響を受けて・・そんな時代が確かにあった・・だからこそ今の自分があるんだなと。

Bowieさんは本当の★になってしまいましたが、彼の音楽に映像に・・たくさんの素晴らしいモノをこの地球に残してくれました。

その残してくれたモノをこれからも変わらずにずっーーと聴いて・観て・感じていくコトが恩返しなのかなと思います。

本当にありがとう。そしてこれからも変わり者の私ですがよろしくお願いしますね(笑)


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